容姿に関する何気ない言葉が、子供たちに影響を与えてしまうことがあります。
SNSや友人関係の中で、見た目を強く意識してしまい、劣等感を抱く子供も少なくありません。
現代の子供たちは、日常的にルッキズム(外見至上主義)のプレッシャーを受けています。
本記事では、当院が独自に行ったアンケート調査の結果を交えながら、子供の容姿にまつわる悩みへの対応策をご紹介します。
- 【1】 ルッキズムとは?
- 【2】 容姿に悩む子供は意外と多い
- 【3】 いじめの原因にも|ルッキズムによる悪影響
- 【4】 親はどのようにして対応すればよいのか
- 【5】 美容医療でコンプレックスを克服する選択肢も
- 【6】 見た目や美容医療に関する悩みは近隣のクリニックに相談を
ルッキズムとは?
ルッキズムとは、外見や身体的特徴に基づいて人を評価したり、差別したりする価値観や社会現象のことです。
日本語では「外見至上主義」とも呼ばれています。 ルッキズムという言葉は、1970年代のアメリカにて行われた、肥満に対する差別への抗議活動の中で生まれたとされています。
見た目が良いとされる人が優遇されるルッキズムは、自己評価やメンタルヘルスに悪影響を与えることに加え、能力や人格よりも見た目が重視される風潮を生みだすことも問題です。
近年では、子供たちの間でもルッキズムが広がっています。「見た目を理由にいじめられる」「友達にからかわれる」などいじめにつながる可能性もあり、精神面の成長に悪影響を及ぼしかねない状況です。
身近にあるルッキズム
大人や子供同士で発せられる、次のような何気ない言葉もルッキズムに繋がるものです。
・「痩せたらかわいい」「メイクをした方がかわいい」など、見た目に関する発言 ・「太っている人は自分を甘やかす」など、体型によって人を評価する行為 ・「体毛が濃い」など、個人差のあるものを否定する発言 |
このような言葉がコンプレックスになり、自分に自信が持てなくなってしまう子供も少なくありません。
容姿に悩む子供は意外と多い
自分の見た目に悩む子供は多くいます。当院が実施した保護者を対象とするWeb調査では、「あなたはお子さんから、容姿についての悩みを相談されたことがありますか?」という問いに対して、35.7%の保護者が「ある」と回答しています。 つまり、3分の1以上の親が子供から容姿に関する相談を受けているのです。
出典:たろうメディカルクリニック|子供の美容医療に関する調査2025年6月
実際には容姿についての悩みを親に打ち明けられない子供もいると考えると、さらに多くの子供が容姿について悩んでいることでしょう。 また、子供が持つ容姿への悩みの内容をみると、抱える悩みやコンプレックスは多岐にわたることがわかります。
出典:たろうメディカルクリニック|子供の美容医療に関する調査2025年6月
もっとも多いものが「体毛」の29.9%、以下「髪の毛」28.0%、「顔の造作」27.1%、「体型」25.2%と続きます。
出典:たろうメディカルクリニック|子供の美容医療に関する調査2025年6月
実際、子供から「美容医療を受けたい」と相談されたときの希望の施術内容をみると、2人に1人以上が「医療脱毛」を求めていることが分かりました。
出典:たろうメディカルクリニック|子供の美容医療に関する調査2025年6月
さらに、子供の医療脱毛やワキガ治療、美肌治療、審美歯科治療については多くの保護者が理解を示しており、体毛や肌に関する悩みとその治療には抵抗がない保護者が多いようです。
いじめの原因にも|ルッキズムによる悪影響
子供の容姿に関する悩みやルッキズムは、心の成長にも悪影響を及ぼす可能性があります。
自己肯定感の低下
他人から外見を否定されることが続いたり、からかわれたりする経験によって、自分の価値を認められなくなってしまうことがあります。
「外見がよくないから自分はダメなんだ」と、自己肯定感が低下してしまいかねません。
対人関係の不安
「人前に出たくない」「目立つのが怖い」など、外見に対する不安が、社会的活動の回避や対人関係への不安につながることがあります。
登園しぶり
外見にまつわるいじめやからかい、自己否定が、登校しぶりや不登校の要因になってしまうことがあります。
メンタルヘルスへの影響
外見を気にすることによるストレスや、周囲の無理解による孤立感を感じてしまう子供もいるでしょう。
親を含め、家庭内でも理解されないことで、二重に傷ついてしまうケースもあります。
「気にしすぎ」「気持ちの問題」など、親からすれば励ましとして発する言葉が、かえって子供の孤独感を強め、逆効果になってしまう可能性があります。
親はどのようにして対応すればよいのか
では、親は子供の容姿の悩みに対してどのように対応すればよいのでしょうか。第一に、子供の気持ちを否定しないことです。
子どもの気持ちを受け止める存在となり、子供の味方であり続けられるようにしましょう。
「外見が気になってしまうんだね」「つらかったね」などの声かけで、安心できる居場所であることを示すことが大切です。
美容医療でコンプレックスを克服する選択肢も
外見が原因で、学校生活や日常生活に大きな支障が出ているなどの場合には、美容医療が助けになることもあります。
近年では、未成年の美容医療も盛んになってきており、美容医療を受けている友達を持つ子も少なからずいるでしょう。
ただし、美容医療を受けるうえではリスクへの理解が不可欠です。
まずは医師と十分に話し合い、リスクに関する説明や悩みを解消する方法について聞いてみましょう。子供の美容医療には大人以上にリスクがあることをしっかり説明してくれるクリニックを選びましょう。
子供の美容医療にはどのようなリスクがあるのか、どのような点に注意すればよいのかをより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
関連記事:子供美容医療の実態を医師が解説|施術例・リスク・親の役割とは
同時に、子供の心のケアについても考えることも必要です。
容姿に関するコンプレックスやからかいなどで心の傷が深くなり、トラウマになってしまうこともあります。子どもの悩みを解消する一助として、美容医療を選択肢に入れてみましょう。
見た目や美容医療に関する悩みは近隣のクリニックに相談を
子供の見た目に関する悩みは、大人が思うよりも深いものです。日常生活や学校生活に支障がでてしまうこともあります。子どもが見た目について悩んでいるときには、気持ちを受け止めるようにして話をよく聞いてみましょう。
最近、西宮にお住まいの方で、小学校のPTAでも「脱毛」について話題となり話し合いが持たれていると聞いています。美容医療を受けたい子供にどう対応するのか、真剣に向き合うことも大切です。
たろうメディカルクリニックでは、「親子で通える美容クリニック」として、お子様の心と体の健康を第一に脱毛メニューをご提供しています。
当院のキッズ脱毛の詳細については、こちらもご確認ください。
https://taro-beauty-clinic.jp/kids-epilation
『子供の美容医療に関する調査2025』調査概要
- 調査期間:2025年6月4日(水)~6日(金)
- 設問数:
・スクリーニング調査:3問
・本調査:10問 - サンプル回収数:
・スクリーニング調査:5,000
・本調査:300サンプル - 対象:小学生・中学生の子供がいる男女(美容医療従事者、関係者を除外)
※過去に子供に美容医療を受けさせたことがある対象も除く